理系学生団体「理系+(理系Plus)」で、Web担当の石川詩苑さんにインタビューしました。早稲田大学先進理工学部電機情報生命工学科でバイオインフォマティクスを勉強されています。

1.バイオインフォマティクス(生命情報学)を専攻した理由を教えてください

元々生物に興味があり、早稲田で生物が学べる電気情報生命工学科に入りました。学科で生物、物理、情報など幅広い分野を学ぶうちに、バイオインフォマティクスという分野に興味を持ちました。新しいことに興味があったのと、学際的な知識を活かしたかったのが主な理由です。この分野はまだブルーオーシャンであり、次々に最先端の研究が進んでいるので刺激的です。

2.プログラミング絡みでは、どのようなことを勉強されていますか? 

Pythonでヘルスデータの解析をしています。一人に対して体や運動能力、栄養などの特徴量が400個ほどもあるのでその因果関係を探りたいです。今は階層型クラスタ分析、重回帰分析をヘルスデータに適用させていますが、これらの手法では階層的に特徴をまとめたり、ある特徴に対しての線形な近似式を導くときに全ての特徴を均等に扱っています。

僕は特徴の生物学的な事前知識(特徴がどの検査のデータであるかや、特徴間の関係など)を考慮して特徴を階層的に分け、その中でベイジアンネットワークのような手法が使えればいいなと考えています。

3.理系+(理系Plus)ではどのようなことをされていますか?また入ろうと思った理由は何でしょうか?

 Web担当として、主に記事を執筆しています。だいたい週1本のペースで、あまり専門的にならないよう、理系ではなくむしろ文系の人に理系に興味を持ってもらうことを主眼において平易な読み物にしています。調べながら自分で書いていると、自分の知識にもなるので楽しいです。学科では広く浅く学んだので色んな分野の記事を書いています。

入ろうと思った理由ですが、自分の大学のコミュニティーだけだと似たような人ばかり集まるので全然違う人たちと交流したいと思い理系+にコンタクトしました。たまに飲み会やミーティングがあるのですが楽しいです(笑)


4.情報系の魅力って何でしょう?

実験をするようなウェット系の研究室と比べて圧倒的に拘束時間が短く、自分のペースで研究を進められるのが情報系の魅力であると考えています。また機械学習は世界規模で実用的な面でホットな分野であり、お金と人材が情報系につぎ込まれていると思います。プログラミングのスキルは他のことにも生かせるため、就職も他の分野と比較して圧倒的に有利なのではないでしょうか。


5.今後の目標や将来の夢を教えてください

今人工知能や機械学習などの技術進展は目覚ましいものがありますが、それを生物寄りで新しいことができたらよいなと考えています。将来の夢はここでは言いませんが(笑)、とりあえず今年にある院試に向けて、頑張ろうと思います!

(写真: 石川詩苑さん)

 

理系学生団体「理系+(理系Plus)」

「理系の自分が好き、楽しい、活躍できる。
だから明日も理系でいたい。
理系の人が、自信を持って、そう思えるように。」
をビジョンとしています。

この事を実現するために、つまり理系の笑顔を増やすために、科学や理系の楽しさを多くの人へ届け、社会を盛り上げていきたい!という想いで活動しています。

理系分野に興味がある人が自分の分野を共有する面白さ、他分野を知る楽しさを知り、積極的に自ら情報を取得・発信し、自分の分野を見直し興味を深めることができるような環境を作ることを目指しています。

HP: http://www.rikei-plus.com/organization
Twitter: https://twitter.com/rikeiplus
Facebook: https://www.facebook.com/rikeiplus