大手IT企業である株式会社オプトのテクノロジー開発2部の部長・平岩二郎さんにお話を伺ってきました。
同社は、e-marketing companyを標榜し、インターネット業界で広告やマーケティングソリューション事業を行っている東証一部の企業です。

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貴社で働くエンジニアの仕事の面白さ・やりがいって何でしょうか?

インターネット広告業界というフィールドで、裁量をもって大きな技術的チャレンジに取り組めることですかね。オプトはビジネス的な規模はそれなりに大きいので、システムも
大規模トラフィックを扱うこともありますし、システムに求められる品質も高いです。また、広告業界なのでイベントや普段の業務で時々きらびやかさを感じるシーンがあったりします。バナーに芸能人が登場したり、元々自分が好きだった商品の案件があったりね。
普段の業務は全然地味なんですけどね(笑)

貴社における優秀なエンジニアの定義ってありますか?

主体的にモノを作りたいと思っている人ですかね。オプトの理念の一つは「一人一人が社長」というものなんですが、主体性や自立心を強く重んじる文化があります。実際に手を挙げたら、その人や状況次第でかなり任せてくれます。まず手を挙げる、というのはオプトで働く上では結構大事だと思いますよ。ただ、エンジニア的には手を挙げたら主体的にそれを作らなくてはいけないので、本気でモノを作りきろう、やりきろうという気持ちも必要になります。

そうしますと欲しい学生像も主体的にモノを作りたい人ですか?

そうですね。ただ、即戦力人材である必要は全くないです。技術面では入社後にレベルアップしていけば良いので、主体的にモノを作ろう、仕事をしようという人が伸びやすいと思います

やはりエンジニアの方は情報系出身の方が多いのでしょうか?

そういうわけでもないです。文系や非情報系の理系でも活躍している人はいっぱいいます。私自身も実は文学部出身です。ただ、情報系出身かどうかに限らず、本当にモノが作りたくて主体的に働きたいという人でないとやっていけないと思います。これはオプトに限った話ではないと思いますが、業務でみっちりやったら文系の人でも1,2年で見違えるほどレベルアップする人もいます。それに、情報系出身でも学校で勉強したことが業務に完全にマッチするわけではないので、情報系出身であることが絶対必要ということはありません。

文系の人にとっては特に興味深い話でした。オプトのエンジニアの方はどのようなモノを作っているのでしょうか?

オプトでは今年4月にオプトテクノロジーズというエンジニア集団が組織化されました。
今エンジニアチームの強化にとても力を入れています。オプトはインターネット広告代理店なので営業文化が強く、最近までエンジニアの数は少なかったんです。インターネット広告代理店とは、主にインターネット広告を仲介することで、広告主様のマーケティングを支援することがミッションなんですが、実は広告媒体や広告商品そのものはあまり作っていなくて、広告効果測定ツールなど、より広告の価値を高めるような製品を中心に開発しています

エンジニア職の将来性についてどうお考えですか?

方向性としては明るいと思いますが、本当の意味で創造性を発揮することがより求められてくると思います。単純作業であれば簡単に機械にとって変わられてしまうので、単に言われたことをやるだけではなく、技術のことやビジネスのことを考えて、クリエイティビティをどうやって発揮するかが重要になってくると思います。

もしおすすめの勉強法があれば教えて頂けないでしょうか?

泥臭いですが、プログラミングについてはとにかく何回も書いて試す、じゃないですかね。トライ&エラーを繰り返すこと。最初は書けなくて苦しくても、書いて試して、動かなかったら、また直して試して、ということをしていくとだんだん書けるようになっていくと思います。どんなに優秀なエンジニアでも、書き上げたコードが一度もデバッグしないで完璧に動作するということは殆どないと思います。あとできれば早いうちから、テストコードも書くようにすると良いと思います。
あとはググる力というか検索力がとても大事ですね。検索した情報を組み合わせれば解決することはかなり多いと思います。エラーがでたらエラーメッセージをとりあえず検索してみて、もし引っかからなければだんだん引っかかりやすいように検索ワードを変えながら検索していくとか、工夫しながらどんどん試していくことが大事ですね。

最後に学生に向けてメッセージを頂いてもよろしいでしょうか?

インターネットが普及して以降、インターネットを通して世の中にインパクトを与えてきたモノの殆どはエンジニアが作っています。ちょっと大げさかもしれませんが、エンジニアは未来を創る仕事と言えるかもしれません。なので、未来を作りたい人は是非エンジニアをやりましょう!

(取材: 村田龍之介)
オプトのエンジニア組織「Technologies」
オプトテクノロジーズ 公式Webマガジン「Tech Magazine」